それぞれがプロフェッショナル

クライアントから受注された案件は、コスト管理をするプロデューサーと制作現場を仕切るディレクター、場合によってはWebエンジニアも早い段階で最初の打ち合わせを行います。クライアントのイメージや方向性をコスト的に、システム的に応えられるか検討するためです。一応の方向性で意見がまとまると、プランニングを行い、各調整も同時に始まります。多くの場合、ディレクターまたはプロデューサーがその草案を作り、システムに関してはwebエンジニアからの意見も取り入れます。その後、WebサイトのデザインをWebデザイナーが数案作り、クライアントの意向を確認します。

このように大きなWebサイトでは、制作とコスト双方の管理者としてディレクターが筆頭となり、制作全体をディレクターが、システム部分をWebエンジニア、装飾をWebデザイナーやWebオペレーターが分担するのです。もちろん、仕事内容を完全に分業する事は出来ないので、システム的な見地とデザイン的な見地で食い違いが出てくると両者は個別に詳細な打ち合わせを重ねます。

多くの場合、制作全体をディレクターが管理していますから、システム的な問題点をデザイナーにかみ砕き説明する事もあれば、その逆に意匠的な意味合いをエンジニアに伝える時にもディレクターが両者の間を取りもちます。数ある分担の中でも、Webデザイナーやエンジニアはスペシャリストに属します。それぞれに与えられたミッションを遂行するために、ディレクターやまたは他のスペシャリストと意見を交わして作業を行います。